WordPressブログを作る為に必要な事前準備と気になるお金の事

「WordPressブログを始めるのって難しいですか?」

まだWordPressブログを始めたことがない方に、
ブログ開設の相談を受けると必ずと言っていいほど「難しそう」と言われます。

 

しかし、実際に始めてもらうとわかりますが、
WordPressブログの開設自体は意外と難しくはありません。

この記事では、
そんな「WordPressブログ」を作るために必要な事をまとめていきます。

WordPressブログを作る際に事前に準備しておくもの

まず始めに、WordPressブログを運営していくために必要なものを紹介します。
と言っても、以下の3つを用意するだけです。

  • 独自ドメイン
  • レンタルサーバー
  • テンプレート

一つずつ説明していきます。

 

独自ドメインの取得

独自ドメインの取得

独自ドメインとは、インターネット上の住所です。

 

<独自ドメインの例>

  • yahoo.co.jp
  • google.co.jp
  • bing.com
  • kinoubi-design.com

ヤフーやGoogleも、この独自ドメインを取得している事で、
全世界のインターネットユーザーに対して、
自社が運営するWebサイトを確実に見つけてもらう事が出来ています。

独自ドメインとは?

当然ですが、独自ドメインは、
「世界に1つしかないもの」ですから、
取得した時点で、アナタだけのものとなります。

過去に誰かが使用していなかったかどうかをチェックする事も忘れずに行いましょう。「archive.org」というサイトにドメイン名を含むURL「例:https://www.kinoubi-design.com/」のように入力してチェックすると、過去に運用歴があったかどうかを調べる事が出来ます。

ドメインの種類

ドメインには「co.jp」のように会社である事を示すものであったり、
「.com」や「.net」のようなものがあります。

個人運営のWordPressブログであれば
特に目的や用途などが定められていない
“network”の略である「.net」がオススメです。

「.com」は”commercial”(商用)という意味になりますので、
何かしらの商売を将来的に行うような場合には
「.com」を選んでおいても間違いではないですが、
個人ブログであれば「.net」や「.jp」あたりで良いかと思います。

[aside type=”normal”]プロブロガーとして有名な立花岳志さんも「No Second Life」というブログを運営されていますが「ttcbn.net」という「.net」の独自ドメインを取得されています。[/aside] [aside type=”normal”]なお、一度取得したドメインは変更が出来ませんので、ご注意下さい。[/aside]

使えるドメイン名(トップレベルドメイン【TLD】)については、日々追加されているような状態ですが、従来からあるようなドメインに関する用途の説明に関しては、日本ネットワークインフォメーションセンターさんの「ドメイン名の種類」の記事が参考になります。

独自ドメインの取得方法と取得料金

なお、独自ドメインは取得業務を専門で行っている
ドメイン取得代行会社を利用します。

日本で最も有名なのはテレビCMも流れている「お名前.com」ではないでしょうか。

他にも「ムームードメイン」や「バリュードメイン」等の
ドメイン取得代行会社があり、
取得料金や更新料金等が少しずつ異なってきます。

ドメインの取得料金としては、「.com」や「.net」は
年間で1000円程度だと思っておきましょう。

 

<ドメイン取得代行会社の例>

  • お名前.com
  • ムームードメイン
  • バリュードメイン
  • スタードメイン
  • 名づけてねっと
  • ゴンベエドメイン
  • エックスドメイン

では、どの独自ドメイン取得代行会社を利用すればよいか?と言えば、
ICANN認定レジストラ(※1)でもある「お名前.com」を利用されれば良いと思います。

 

「お名前.com」は僕も使用していますが、
管理画面も見やすくて使いやすいだけでなく、

更新漏れが無いように事前にメールやハガキを送ってくれるなど、
サービスがしっかりとしていますので使っていて安心できます。

[aside type=”normal”]独自ドメインを取得されましたら「自動更新」に設定しておく事をオススメします。更新を忘れてしまい、数万円を支払って「同じドメイン」を取得しなおしたクライアントさんもいらっしゃいましたので、毎年更新時期が来たら自動的に支払いが行われる「自動更新」にしておきましょう。[/aside]

※1 ICANNとは、The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers の略で、米国政府や代行機関により遂行されていたドメイン名登録業務、IPアドレスなどの管理責任を、民間のインターネットの利害関係者が設立する非営利団体に移管するという方針により設立された非営利団体です。
参考:お名前.com

レンタルサーバーの契約

レンタルサーバーの契約

WordPressブログを運営するために、
自分のWebサイトを運営する為にはレンタルサーバーが必要となります。

レンタルサーバーとは
アナタの作ったWebサイトのデータを管理する場所だと思って下さい。

「レンタルサーバーなんてどれも同じでしょ?」なんて思っていると、
後から大変な目に合うこともあるので注意してください。

 

レンタルサーバーの選び方

まず最初に、
失敗しやすいレンタルサーバーの選び方を紹介しておきます。

 

  • 月額のランニングコストが安いレンタルサーバーを契約する
  • 契約料金が安いレンタルサーバーを契約する
  • 最初から高スペック過ぎるレンタルサーバーを契約する
  • 自動バックアップのないレンタルサーバーを契約する
  • WordPressが使えないレンタルサーバーを契約する

 

当記事をご覧になっている方には、
WordPressブログを安心して運営出来ることはもちろん、

将来的に大きなアクセスを得られるようになっても
耐えられるスペックを持ったレンタルサーバーを
選んでいただきたいと思いますので、

先ほど紹介した失敗しやすいレンタルサーバーの選び方を
一つずつ説明しつつ、
最後にオススメのレンタルサーバーを紹介させてもらいます。

 

月額コストの安さだけでレンタルサーバーを契約する

これは個人でWordPressブログを始めたいと相談がある際に
「とにかく月額コストが安いレンタルサーバー」を使いたいと
よく言われるのですが、あまりオススメ出来る考え方ではありません。

お遊び程度でアクセス数が少ない状態であれば、
大きな問題は発生しませんが、
安さだけで選んでしまうと表示スピードが遅かったり、
管理画面が見づらかったり、
中にはサービスが終了してしまうようなものもあるので注意しないといけないのです。

ご存知かもしれませんが、
サイトの表示スピードはGoogleの検索エンジンの評価基準のひとつになっていますので、
低スペックなレンタルサーバーを活用していると、
それだけでもデメリットが大きくなってしまいます。

サイトの表示スピードを計測したい場合には
https://gtmetrix.com/」を利用してみてください。
URLを入力するだけで簡単にスピードを計測できます。

 

[aside type=”normal”]実際自分も最初は何もわからずに、安いという理由だけで低スペックなレンタルサーバーを契約していた時期がありましたが、サイトのボリュームとアクセス数が増えるにつれて、表示スピードが異状に遅くなってしまいました。結果、別のレンタルサーバーへとWordPressブログを移転させたのですが、実際問題として新規で立ち上げるよりも、WordPressは移転のほうが非常に苦労するケースが多いので、なるべくなら最初からある程度、高スペックなレンタルサーバーを使われる事をお勧めいたします。[/aside]

 

契約料金が安いレンタルサーバーを契約する

通常、レンタルサーバーを新規で契約する場合には
契約料金(初期設定費)が発生するのですが、
その料金が安いだけという理由で
レンタルサーバーを契約するのはやめましょう。

上記と同じような理由で後々問題が発生する可能性がありますので、
せっかくなら安心して運営できるレンタルサーバーを選ぶことが重要です。

 

最初から高スペック過ぎるレンタルサーバーを契約する

続いて、最初から高スペックすぎるレンタルサーバーを契約するという失敗です。

これは正確には失敗ではないともいえますが、
VPS等の専用サーバーを契約しますと
契約料金もランニングコストも非常に高額なものとなってしまう為、
続けにくくなりますので注意が必要です。

レンタルサーバーの仕組みについて
細かい説明はしませんが、共用サーバーであっても
高スペックなものがありますので、安心して契約してもらって大丈夫です。

 

自動バックアップのないレンタルサーバーを契約する

僕がWordPress初心者の方に必ずオススメしているのが
自動バックアップがついているレンタルサーバーの契約です。

WordPressブログの利点としてプラグインを利用すれば
バックアップを取ることは出来ると言えば出来るのですが、

レンタルサーバーの基本機能として
自動バックアップがついていたほうが安心感を持って
運営が出来ると思いますので、
自動バックアップがついているレンタルサーバーを
特に初心者の方にはオススメしています。

[aside type=”normal”]余談ですが、初心者の方が必ず一度は経験するのが、真っ白画面です。テーマを編集している際に、不具合を起こしてしまい、管理画面にすら入れなくなる状態の事です。テーマなど、大切な部分を触る場合には必ずバックアップを取ってからいじる事を心がけましょう。[/aside]

 

WordPressが使えないレンタルサーバーを契約する

最後は、そもそもWordPressが使えない
レンタルサーバーを契約してしまうケースです。

例えばロリポップというレンタルサーバー会社が
提供している「コロリポプラン」は、
月額100円で使える非常に安価なレンタルサーバーになりますが、
WordPressは使えません。

WordPressブログを運営するためには
「MySQL(オープンソースのデータベース)」が必要となるのですが、
こちらのプランには「MySQL」が利用できないのです。

 

つまり、レンタルサーバーを契約する前に、
必ずチェックしておきたいのは、

「MySQL」がついているのかどうか?
そして、何個の「MySQL」がついているのか?を調べておく事です。

 

WordPressを動かす為には必ず1つのMySQLが必要になりますので、
2つのWordPressブログを運営したいのなら
2つのMySQLが必要になるわけですね。

 

オススメのレンタルサーバーについて

オススメのレンタルサーバーについて

以上のような事を踏まえて、
WordPressブログを作りたい初心者の方に
オススメしたいレンタルサーバーを紹介します。

 

 

僕は基本的に、これからWordPressブログを作る方には、
このどちらかをオススメしています。

どう違うのか?と言えば、
wpXレンタルサーバーはWordPress専用のレンタルサーバーになっており、
エックスサーバーは、WordPressを含む
HTMLサイトの運営も可能となるレンタルサーバーです。

僕は両方のレンタルサーバーをテスト的に使っていますが、
個人的には通常のエックスサーバーで十分かな?と思っています。

なお、利用料金については、
月額1000円程度になりますので年間1万円ちょっとです。
サイト運営をしたことがない方からすると
ちょっと高い金額にみえるかもしれませんが、
安心を買うという意味でも安価なレンタルサーバーを契約するよりも
投資する価値はあると思います。

[aside type=”normal”]このエックスサーバーと、wpXレンタルサーバーの違いについては、エックスサーバーの社長が書かれているブログ内の「エックスサーバー、 シックスコア、 wpX それぞれの違い」をご覧になると詳しく書かれています。[/aside]

ネームサーバーの設定変更

続いて、ネームサーバーの設定です。

ネームサーバーとは最初に取得した独自ドメインと、
今回契約したレンタルサーバーを紐づける為の設定です。

以下はお名前.com内のネームサーバーの設定画面です。

お名前.comのネームサーバーの設定

ネームサーバーの設定メニュー

お名前.comにログインしたのち、
サイドバーの中にある「ネームサーバーの設定」をクリックします。

お名前.comのネームサーバーの設定

仮にエックスサーバーと契約をされたなら「他のネームサーバーを利用」を変更します。

エックスサーバーのネームサーバーの情報に関してはコチラをチェックしてください。WPXについてはコチラです。

契約されたレンタルサーバーによって変わりますので、ご自身でお調べください。

ネームサーバーを変更したら、契約したレンタルサーバー内に取得した独自ドメインを追加しましょう。

エックスサーバーに独自ドメインを設定する方法

レンタルサーバーの契約が終わったら続いて行うのは、独自ドメインをレンタルサーバーに設定することです。

ここでは契約したエックスサーバーに、独自ドメインを設定方法を解説します。

エックスサーバーのドメイン設定

エックスサーバーのドメイン設定

まずは契約したサーバーパネルにログインを行います。

その後、ドメインメニューの中にある「ドメイン設定」をクリック。

エックスサーバーのドメイン設定

エックスサーバーのドメイン設定画面

あとは、ドメイン追加設定より、取得した独自ドメイン名を入力し、「ドメインの追加(確認)」をクリックすれば完了です。

追加されたかどうかの確認は、ドメインの一覧の中にはいっているかを確認しましょう。

WordPressのテンプレートを用意する

WordPressのテンプレートを用意する

最後はWordPressのテンプレートの用意です。

WordPressには無料で使えるテンプレートが沢山用意されています。

WordPressのダッシュボード内の
【外観】→【テーマ】から検索すれば、
自分が作りたい雰囲気のテンプレートがいくらでも見つかるのですが、
テンプレート選ぶ基準について
知っておいたほうが良いことがありますので紹介しておきます。

  • 日本人が作ったテンプレートを使う
  • 定期的なアップデートがされているテンプレートを使う
  • 多くの人が活用しているテンプレートをあえて使う

一つずつ紹介します。

日本人が作ったテンプレートを使う

まず最初のポイントは日本人が作成したWordPressテンプレートを使う事です。

英語が得意な方であれば、何の問題もないかもしれませんが、
僕と同じように英語が苦手な方であれば、
日本人が作ったテンプレートを活用した方が安心して使えます。

仮に活用方法やバグの連絡をするにしても、
日本人が相手になるのでやりやすいと思います。

定期的なアップデートがされているテンプレートを使う

続いて、定期的なアップデートが行われているかどうかのチェックです。

古いままのテンプレートを活用していると、
Googleのアルゴリズムにそぐわないソースコードになってしまう
可能性もありますので、
定期的なアップデートがされているかどうかのチェックをしましょう。

無料のテンプレートであっても、
アップデート情報はダウンロード画面等に表示されている事が多いので、
そちらのアップデート情報もチェックしてみてください。

多くの人が活用しているテンプレートをあえて使う

続いて、多くの人が活用しているテンプレートを
あえて使っていこうという話です。

これは何故か?と言えば、
例えば非常に多くの使用ユーザーがいる
WordPressテンプレートを活用すれば、
「テンプレート名 ヘッダー修正」等と検索をすることで
他の方が問題を解決しているケースが多々あります。

Googleを検索すれば直ぐに出てくるような
テンプレートを利用する事で、
カスタマイズや問題発生時に解決する時間が短縮出来るのは、
初心者の方にとって大変なメリットになると思います。

以下に無料で使えて評判の良いテンプレートを紹介しておきます。

<オススメの無料テンプレート>

当サイトでは、WordPressテーマ「ハミングバード」を有料ですが使用しております。不具合も少なく、簡単にWordPressサイトを構築できますので、大変お勧めのテンプレートです。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか?WordPressブログを立ち上げる前に
知っておきたい事前準備や気になるお金の事について紹介をさせてもらいました。

まとめます。

WordPressブログを立ち上げるためには、

  1. 独自ドメインを「お名前.com」にて取得
  2. 「エックスサーバー」を契約する
  3. WordPressのテンプレートをダウンロードする

この3ステップが、今回紹介させていただきました
WordPressブログを立ち上げるための事前準備となります。

あとは、独自ドメインをレンタルサーバーに設定し、
WordPressをインストールすれば運営が開始します。

このお話は次回の記事にて紹介したいと思います。

今回の記事が、アナタのWordPressブログのスタートアップにお役に立てれば幸いです。

次は「WordPressのインストール方法」をチェックしてみる。

 

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